豪雪・極寒の中を走る、北海道の高速道路。厳しい気象状況においても、安全に通行できる交通手段の確保を第一に考え、
降雪・路面状態に応じた、適切な除雪作業や路面凍結防止作業などを行っています。
冬の路面は、「乾燥」「湿潤やシャーベット」「圧雪やアイスバーン」など様々です。このような道路環境の変化に対応するため、24時間体制で、最適な維持管理を行う必要があります。
車両走行上トラブルが生じやすい積雪5cm程度をめどに、一般除雪による圧雪路面の発生を防ぎます。作業はトラックに装備した「プラウ」と「グレーダー」を用いて除雪し、トラック三3台と標識車1台の編成で、追い越し車線から路肩側へと雪を追い出しながら、道路から雪を安全に取り除いていきます。
気温低下による路面凍結を防ぐために、凍結防止剤を散布します。凍結防止剤として主に使用するのは、塩化ナトリウムです。各氷雪基地では、この塩化ナトリウムを溶液にして貯蔵し、溶液と固形の塩化ナトリウムを搭載した散布車で高速道路を走行しながら、これら2種を混合して散布します。混合することで、双方の長所が生かされ、路面への付着効果が高まるのと同時に、路面の水分によって薄まりすぎるのを防ぐことができます。
除雪トラックによって路肩に寄せられた雪は、ロータリー除雪車が高速道路脇の斜面に投雪します。投雪できない場所では、ロータリー除雪車で集めた雪をダンプトラックに積んで、雪捨て場まで運搬し、除雪・排雪による道路幅の狭窄を防ぎ、安全な走行車線を確保しています。
ダンプトラックによる運搬排雪、人力による排雪
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